2025-06

モノとチャトラの物語

夜の闇と話す―不安や孤独と向き合う猫物語25

夜の屋根裏は、しん、と静まり返っていた。チャトラもソラも寝ている。モノはただひとり、窓の外に広がる夜空を見つめていた。月も雲に隠れ、星も見えない。あたり一面が黒く、深く、静かだった。「なんやろな、この感じ。」モノはつぶやいた。なんとも言えん...
モノとチャトラの物語

自分責めに気づく─自己批判を手放す猫物語24

「またやってまった……」チャトラがぽつりとつぶやいた。屋根裏部屋のすみっこ、ひなたの中で、しょんぼりと座っている。さっき、モノの大事にしてた紙袋を、うっかりひっくり返してしまったのだ。「わたしって、なんでこう、いつもドジなんやろ……」そう言...
モノとチャトラの物語

空色の石と安心─繊細さんの安心基地|猫物語23

「ソラ君、あの石ほんまに大事にしてたんやな……」チャトラがぽつりとつぶやいた。静かな夕方の裏庭。モノは、落ち葉のあいだからそっと鼻をつっこんで、クンクンと石の気配を探っていた。「モノ、そのへん、なんか感じる?」 「……ちょっと、ひんやりする...
モノとチャトラの物語

落とした空色の石─繊細さんの心がざわつく日|猫物語22

「……それ、なんやの?」チャトラがソラ君の首元をのぞきこんだ。ソラ君の首輪には、小さな 空色の石が、ちょこんと揺れている。「これ? 安心の石だよ」「安心の……石?」モノが首をかしげた。「うん。小さいころ、よく怖い夢見て泣いてたんだ。そのとき...
モノとチャトラの物語

涙をこらえた昼下がり─人知れずがんばるあなたに|双子の猫の物語【第21話】

午後の陽ざしが差し込む静かな時間、モノは窓辺にじっと座っていた。チャトラがキッチンで小さなおにぎりを丸めながら、ちらりとその背中を見つめた。「……モノ、元気ないんか?」 モノはふっと息を吐いて、ぽつりとつぶやいた。「なんやろな……胸の奥が、...
モノとチャトラの物語

甘えるってむずかしい─HSP気質と甘え下手|猫物語20

ある夕暮れ、チャトラは毛づくろいをしながら、ちらちらとモノの方を見ていた。「モノって、甘えるの上手やなぁ……」モノはごろりと寝転んで、チャトラを見た。「そうかな? チャトラも、たまには『甘えたい』って思ったりせえへん?」 チャトラは、ちょっ...
モノとチャトラの物語

不安で眠れない夜|チャトラのやさしい歌|猫物語19

深夜の屋根裏部屋。雨の音がぽつぽつと屋根を叩いていた。ソラ君は、くるんと体を丸めながらも、目だけが冴えていた。チャトラは、毛布の中からソラ君の動きに気づいて、片目だけを開けた。「……寝れんの?」ソラ君は、小さな声で答えた。「うん。なんだか…...
モノとチャトラの物語

無理しないで心が整う|HSPのためのセルフケア入門|猫物語18

ある朝、モノは大きなあくびをしながら屋根裏から顔を出した。「ふわぁ……なんか、体がずっしり重たいにゃ」 チャトラがキッチンから顔をのぞかせる。「あんた、また夜ふかししてたんちゃう?」 「……そうかも。でも、やらなあかんこといっぱいあってな」...
モノとチャトラの物語

うまく話せなかった夜-敏感さんの心の距離感 猫の物語17

チャトラ、言葉が足りなかった夜─心の距離に悩んだふたりの物語|モノとチャトラの物語【第17話】ある晩のこと。屋根裏で、チャトラとソラが並んで空を見上げていた。……けれど、どこかぎこちない空気が流れている。「月、きれいだね」ソラがぽつりとつぶ...
モノとチャトラの物語

ソラ君、初めて屋根裏にやってくる|猫物語16

その日、屋根裏にふわっと新しい風が吹いた。「なんか、においが違う……?」チャトラが鼻をひくひくさせながら、しっぽをピンと立てた。モノがゆっくりと目を開けると、そこには見慣れない猫がちょこんと座っていた。「あ……こんにちは」少し不安そうな瞳。...