その日、屋根裏にふわっと新しい風が吹いた。
「なんか、においが違う……?」
チャトラが鼻をひくひくさせながら、しっぽをピンと立てた。
モノがゆっくりと目を開けると、そこには見慣れない猫がちょこんと座っていた。
「あ……こんにちは」
少し不安そうな瞳。その猫は、アメリカンショートヘアのソラ君だった。
ソラ君の第一印象
「わたし、チャトラ。あなた、だれ?」
「ぼく、ソラ。ちょっとだけここに住むことになったんだ」
「へぇ……」
チャトラは、どこかで見たことがあるような、ないような顔のソラ君に、ふしぎな既視感をおぼえた。
モノはそっとチャトラの横にきて、
「きっと大丈夫やで」と小さくつぶやいた。
距離感がうまくつかめない
ソラ君は屋根裏の隅にちょこんと座りながら、あまり多くを話さなかった。
チャトラはちょっとそわそわ。
「ねぇ、あそぼ?」
「……いまは、ちょっと」
言葉がすぐに返ってこないことに、チャトラはなんだか胸がもぞもぞした。
(なんで黙ってるの? わたし、何かした?)
そんな思いが、心のなかでくるくる回りはじめる。
モノがそっと伝えてくれたこと
夜になって、チャトラがふてくされたように丸まっていると、モノがそっと話しかけた。
「ソラ君は、ちょっと前までひとりやったからな。急に人と仲良くなるの、時間かかるんやと思うわ」
「……そうやったの?」
「そうみたいやで。チャトラも、最初僕と話すの、ちょっと照れたやろ?」
「……確かに、そうかも」
少しずつ、チャトラの表情がほどけていった。
「わたし、急ぎすぎてたかも」
心の中で、ふわっとあたたかい風が通った気がした。
モノとチャトラより、あなたへ
新しい出会いに、すぐに心をひらけなくても大丈夫にゃ。
あなたのペースでいいんちゃ。焦らなくていいのにゃ。
心の距離って、人によってちがうものだから。
逆に話かけた相手から思うような返信がなくても、それも大丈夫。
同じ空間にいること、
相手に寄り添うこと、
相手のありのままを受け入れようとすること、
それは、相手の反応に一喜一憂しないってことかもしれないにゃ。
筆者の子どもの頃のお話
子どものころ「なんで友達はすぐ仲良くなれるのに、私はできないんだろう」
って思っていた私にとって、
ソラ君のような存在は、心の鏡です。
図書館に篭ったり、空想に耽ったり、
ぼんやり窓の外を眺めるのが好きだったわたし。
あまりにも一人で平気なわたしをみて、母は心配していたみたい。
友達ができないけどいいのか、、と。母は社交的なタイプでしたから。
当時はわたしは自分が変わっているのだと思って無理にでも友達を作ろうとしたけれど、
今となってはありのままの自分で良かったんじゃないかと思います。
なぜなら大切な人は片手で数えられるくらいで十分ですし、
気の合う仲間もいるけれど自分の時間もちゃんと確保できる今の状態に満足しているから。
今が満たされていれば過去も塗り替えられるのかもしれませんね。
誰かとすぐに打ち解けられなくても、少しずつ、自分のタイミングで歩み寄れたらそれでいい。そんなメッセージを込めて、今回の物語を書きました。
心のワーク
- 「最近、誰かと気まずくなったと感じた場面」はありましたか?そのときの気持ちを書き出してみましょう。
- 「相手は何を感じていたかもしれない?」と想像してみましょう。
- 「わたしの心の距離感」ってどんなふうだと思いますか?子どもの頃の思い出と結びつけてみるのもヒントになるかもしれません。
📘 Kindle書籍も公開中
心にそっと寄り添うストーリーと、心理学のエッセンスをぎゅっと詰め込んだ 4冊をKindle出版しています。
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心理学のエッセンスをやさしく織り込んだ 4冊を
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悩んだとき。
ひとりで抱え込みそうなとき。
まだ「相談」と呼べるほど、言葉になっていないとき。
自分の本音がどこにあるのかわからなくなった心に、
小さく光が灯るように──
あなたが あなたに戻れるように──
そんな願いを込めて書いています。
🌊 第4作目:『水のほうへ ―― 光と闇の法則・澪編』
がんばっているのに、なぜか息が苦しい。
ちゃんと話しているはずなのに、心がすり減っていく──
「強くなること」を選び続けてきた女性・澪が、
もう一度“自分に戻る”までを描いた、静かな再生の物語。
境界線・呼吸・安心感をテーマにした一冊です。
🌙 第3作目:『話してるのに伝わらない夫と、心がすり減る妻』
「どうしてこんなにすれ違うの?」
「話しているだけなのに、なぜ傷つくの?」
夫婦・パートナー間で起こる
見えない心理のズレを言語化し、
境界線の視点からほどいていく一冊。
🪞 第2作目:『光と闇の法則 ―― わたしを映す8つの鏡』
HSP気質、インナーチャイルド、自己肯定感の低さ──
心の奥にあるテーマを
「8枚の鏡」という物語構造で、やさしく見つめ直す本。
自分を責めるループから抜けたい人へ。
🥚 第1作目:『わたしと仲直りする優しいレッスン』
完璧主義、罪悪感、自分責めに疲れてきた方へ。
セルフ・コンパッション(自分への思いやり)という
新しい選択肢を、具体的な実践とともに届ける
『読むだけで少し楽になる』心のレッスン帳。
📚 どの本も共通しているのは、
答えを押しつけないこと。
無理に変えようとしないこと。
読むことで、
「あ、戻ってきたかも」
そんな感覚を思い出してもらえたら嬉しいです。
よければ、あなたの本棚にも一冊、
今の心に合うものを迎えてもらえたら──。
📚 シリーズ全話はこちら
モノとチャトラの物語全話はこちら:
https://kyoko.work/category/monotochatora/
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「わたし、このままでいいのかな?」
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── ひとりで抱え込まなくて、大丈夫。
あなたのままで、安心して話せる場所、ここにあります。
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