【体験談】双極性障害の家族との向き合い方|実例から学ぶ支援のヒント

カウンセリング体験

(※本件は、クライアントの了承を得た上で掲載しています)

家庭というのは、一見すると平凡で穏やかに見えるものです。
ですが、ふとした瞬間に思いもよらない嵐に巻き込まれることがあります。
今回ご紹介するKさんの体験談は、その典型かもしれません。

Kさんの夫は、双極性障害を抱えています。
浮気未遂、診断、失踪、そして繰り返される不安定な日常──。
支える家族の心と体は、何度も疲弊しながらも「なんとか平穏を取り戻したい」という願いで動き続けてきました。

この記事ではKさんの声をもとに、その道のりと、家族がどう自分を守りながら病と向き合えばよいかを考えていきます。


1. Kさんの夫との確執と衝撃の体験

1.1 浮気未遂と躁うつ病診断の瞬間

5年前、Kさんの家庭に突然の衝撃が走りました。
夫が『浮気未遂』を起こしたのです。

その事実を知った瞬間、Kさんの体は凍りついたように動けませんでした。
「裏切られた」という怒りと悲しみが同時に押し寄せ、心臓が早鐘のように鳴り続けたといいます。
そんな中で医師から告げられたのが「双極性障害」という診断でした。

過去にうつ病で通院歴があり、希死念慮もあった夫。
診断にはそれなりの根拠があると理解できた一方で、突然「病気」というレッテルを貼られる現実はあまりにも急すぎました。
「え?どういうこと?」「これからどうなるの?」──頭の中は疑問と不安で埋め尽くされました。

双極性障害では高額の買い物や、性的逸脱など、家族を苦しめるものもあります。そして躁の時に実行した行動を鬱の時に振り返ることで、本人はより強く苦しむことになるとも言われます。

当時のKさんの夫は「そんな大袈裟なもんじゃない」と治療を拒否したそうです。これも良くあることで、躁の時は万能感があるので、そんなわけがないと本人が思うのは良くあることです。

Kさんの夫は病気の現実を受け入れることすら拒んだのですが、それは、Kさんをより苦しめる結果になりました。なぜならKさんの夫自身が正常であり、正常な自分の判断が浮気未遂だったと言っているのと同じですから。

奥様であるKさんにとっては、裏切られた怒りと、どうしようもない無力感のあいだで揺れながら、それでも家族を支えなければと必死に踏ん張っておられました。

1.2 突然の失踪と被害者意識の高まり

診断から約2年半が過ぎた頃、事態はさらに深刻化します。
ある日突然、夫が連絡を絶って姿を消したのです。

最初の数日は「事故に遭ったのでは」「生きているのだろうか」と恐怖で胸が締めつけられました。
夜も眠れず、携帯を握りしめたまま、何度も番号を押しては無音の待ち時間に震えていたといいます。

しかし日が経つにつれ、不安の中に別の感情が混じってきました。
「二度と戻ってこなくていい」
「戻ってくるとして、どんな顔して帰ってくるつもりなのか」

心配と怒り、呆れと諦め。
相反する気持ちが入り混じり、Kさんは張りつめた気持ちで1週間以上を過ごしました。
そしてようやく帰ってきた夫は、強い被害者意識を抱え、「誰も自分を理解してくれない」と責めるような言葉を繰り返しました。

再会の安堵よりも、胸の奥に広がったのは深いため息でした。
「また同じことを繰り返すのではないか」──そんな恐れが心の底に根を張ってしまったのです。

1.3 最近の様子とKさん自身の疲れ

そして最近。夫の様子に再び違和感を覚えるようになりました。
ちょっとした言動の端々に、あの頃の不安定さと似たものを感じ取ってしまう。
「また失踪してしまうのではないか」
「自分がどれだけ疲れても、この状況は変わらないのではないか」

Kさんは「大袈裟に考えないように」と努めながらも、心と体に疲労が積み重なっていくのを止められません。
焦りと不安と疲れが入り混じり、日常はどこか色を失っていきました。


2. 双極性障害を持つパートナーと家族への対策

2.1 専門家との連携をしっかり

最も重要なのは「専門家とつながり続けること」です。
双極性障害は波があり、家族だけでコントロールするのは困難です。
Kさん自身も、カウンセリングを受けたり、精神科医の意見を定期的に聞くことで、家族で抱え込まないよう努めてきました。
夫は今も治療を拒んでいますが、それでも専門家の支えは、Kさんにとって「心が折れないための命綱」になっています。

2.2 自分自身のケアを忘れずに

パートナーを支える立場にいると、どうしても自分のケアを後回しにしがちです。
しかし、支える人が倒れてしまえば、家族全体が崩れてしまいます。
Kさんは、趣味に没頭する時間を持つ、信頼できる友人に話を聞いてもらう、こまめに休息をとる──そんな小さな工夫を積み重ねています。
「自分の心と体を守ることが、家族を守る第一歩になる」──その実感を抱きながら。

2.3 家族全員で話し合う

また、Kさんは「夫と自分」だけで抱え込まないようにしています。
義父母や兄弟など家族全員でオープンに話し合い、役割を分担し合うことを大切にしてきました。
誰かが限界に達する前に、誰かが声をあげる。
小さなことでも共有し合うことで、安心感が生まれるのです。

2.4 長期的な視点で現実的に

双極性障害は一朝一夕で改善するものではありません。
良くなったと思えば悪化し、また少し回復して──その繰り返しです。
Kさんも、以前は「すぐに元に戻ってほしい」と焦っていました。
けれど今は「少しずつ変わっていくこと」を受け入れ、長期的にサポートしていこうという現実的な視点を持つようになりました。
完璧を求めず、進んだり戻ったりを繰り返しながらも歩んでいく。
それが、この病と共に生きる上で欠かせない姿勢なのだと気づいたのです。


おわりに

Kさんの家庭は、夫の浮気未遂から診断、失踪、そして最近の不安定な様子まで、本当に数多くの嵐に見舞われてきました。
そのたびに心が揺さぶられ、涙も流し、怒りや諦めも経験しました。
けれど、同じくらい「家族の絆」や「自分を大切にすることの意味」を強く学んだ時間でもあったといいます。

双極性障害を抱えるパートナーとの生活は、決して簡単ではありません。
しかし、専門家のサポートを受けながら、家族全員で支え合うことで「前に進む力」を取り戻すことはできます。
同じように悩んでいる方へ──どうか一人で抱え込まないでください。
信頼できる人、専門家、そして小さな工夫に手を伸ばしてください。

Kさんの体験が、同じ境遇にある方の心を少しでも軽くし、安心と勇気につながりますように。
そしてKさん、貴重なお話を本当にありがとうございました。

直接お話ししたい方、個別の質問はLINE登録をお願いします。

🌙 無料カウンセリング、LINE・メールで受付しています。

HSP気質で、人との距離感に悩んだり、
「ちゃんとしなきゃ」と自分に厳しくしてしまったり。
夫婦のトラブル、恋人同士のトラブル。これって別れた方がいいのかな?
なんてお悩みの方に。🕊LINEで・メールで【無料】のご相談、受けつけています。現在繁忙のため、返信にお時間いただく場合がございます。

「わたし、このままでいいのかな?」
「ちゃんとできない自分を責めちゃう」
そんなモヤモヤも、心の奥にある『あなたの願い』も、大切に聴かせてくださいね。

── ひとりで抱え込まなくて、大丈夫。
あなたのままで、安心して話せる場所、ここにあります。
(守秘義務がありますので、相談内容はどこにも漏れません)

▶️ LINEで「無料相談」と送るだけでOK
LINEのID検索で 「@125bzmlf」 と検索、または以下の画像から登録にお進みください。

友だち追加

▶️LINEの登録に抵抗がある方や、落ち着いて文章で気持ちを整理したい方は、こちらのフォームをご利用ください。

まとまっていない内容でも大丈夫です。
無理に詳しく書く必要はありません。また匿名でのお問い合わせも可能です。ただしこちらから返信するためのメールアドレスはご記入ください。

▶ 文章で相談する(Googleフォーム)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeQf7Zi_kLWYRIc5LEsb7PwFvFctd57cY0NHxJ5h71drLlNkw/viewform

コメント

タイトルとURLをコピーしました