「ただ存在する」─Beingに戻る感覚|猫物語58

Being mindfulness モノとチャトラの物語

その日の午後モノは、庭の草の上で、ひなたぼっこをしていた。

目は閉じているけど、眠っているわけではない。
耳は風の音を聞き、鼻先はふわりとした空気を感じている。

チャトラが、そっと近づいてきた。

「……なあ、モノ。なにしてるん?」

モノは目をうっすら開けて、にこっと笑った。

「なんもしとらんよ。ただ、ここに、おるだけや」

 

「……それ、退屈じゃないの?」

 

「退屈っていうより、心が やっと 静かになる感じかなあ」

 

チャトラはモノの隣にちょこんと座り、空を見上げた。

「わたし、なんか最近、がんばらなって思ってばっかで。
何もしとらんと、『ちゃんとしなきゃ』って気持ちなってくる」

「うん、それな」

モノはうなずいて、空に浮かぶ雲をゆっくりと目で追った。

「でもな、本当は、『何かをする』ことより、
『ただ、ある』ってことの方が、だいじな時もあるんやと思う」

「……あるって?」

 

 

「呼吸しとること、ここにおること、風感じとること……
それだけで、ほんとは十分、生きとる証なんやって思うときがあるんや」

チャトラは静かに目を閉じて、モノと同じように深呼吸した。

鳥の声、風の音、自分の胸が上下する感覚。

「……なんか、不思議。
何もしとらんのに、ちょっとだけ、『満たされてる』気がする」

モノは、ぽそっとつぶやいた。

 

「それが、Beingやと思うんや」

チャトラはその言葉を、心の中で何度も繰り返した。

『Doing(する)』から、Being(ある)へ。
それは、頭で考えるよりも、体で感じる“感覚”の世界。

チャトラの表情は、少しだけやわらかくなっていた。

モノとチャトラより、あなたへ

何かしていないと不安になるとき。
『今のままじゃダメ』と、自分を責めてしまうとき。

そんなときこそ、ちょっと立ち止まって
「わたしは今、ここにいる」って、自分に声をかけてみて欲しいんだにゃ。

呼吸して、風を感じて、それだけで『生きてる』。あなたは、十分に『存在している』んだにゃ。そしてBeingに価値があるんだにゃ。何もしなくても。価値があるのだにゃん。

✒️筆者の言葉

私たちは、つい「何かをしていないと価値がない」と思ってしまいがちです。

頑張ってるときは誰かに褒められたり、成果が見えると安心できたり。特に仕事をしている時はその傾向が強いかもしれませんね。
で、何もしないでいると、不安になったり、自分を責めたりしてしまう。

でも本当は、「ただここに在る」という感覚の中にこそ、深い安心や、自分とのつながりがあるんです。どんな自分でも愛されていい。どんなあなたも尊い。そんなふうに思えたら、最高では?

心理学でも、「Beingモード(存在のモード)」と「Doingモード(行動のモード)」という考え方があります。

Doingモードは、目標達成や問題解決に向かうときの心の状態。
一方、Beingモードは、「今ここ」に意識を向け、評価せずに感じることを大切にするあり方です。

マインドフルネスや瞑想が注目されているのも、この「Being」の感覚を思い出すためなのかもしれません。

HSP気質の方や、いつもがんばりすぎてしまう人こそ、
ほんの5分でも、何もしないで「ただある時間」をもってみてください。

それは怠けでも無駄でもなく、心を整えるための静かな営みです。

今日、空を見上げるだけでもいい。呼吸を意識してみるだけでもいい。風を感じるだけでもいい・
「わたしは、ここにいていい」
そんなふうに、少しでも感じられる時間になりますように。

🧘‍♀️心のワーク

  1. 今日、何もせずに「ただ存在する」時間を5分だけ作ってみましょう。呼吸や風の音に意識を向けてみてください。
  2. 「Doing」ではなく「Being」の時間って、自分にとってどんな感覚? 日記に言葉で残してみましょう。
  3. 「このままでいい」と思える瞬間が過去にあったとしたら、それはどんなときだったか思い出してみましょう。

 

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悩んだとき。
ひとりで抱え込みそうなとき。
まだ「相談」と呼べるほど、言葉になっていないとき。

自分の本音がどこにあるのかわからなくなった心に、
小さく光が灯るように──
あなたが あなたに戻れるように──

そんな願いを込めて書いています。


🌊 第4作目:『水のほうへ ―― 光と闇の法則・澪編』
がんばっているのに、なぜか息が苦しい。
ちゃんと話しているはずなのに、心がすり減っていく──
「強くなること」を選び続けてきた女性・澪が、
もう一度“自分に戻る”までを描いた、静かな再生の物語。
境界線・呼吸・安心感をテーマにした一冊です。


🌙 第3作目:『話してるのに伝わらない夫と、心がすり減る妻』
「どうしてこんなにすれ違うの?」
「話しているだけなのに、なぜ傷つくの?」
夫婦・パートナー間で起こる
見えない心理のズレを言語化し、
境界線の視点からほどいていく一冊。


🪞 第2作目:『光と闇の法則 ―― わたしを映す8つの鏡』
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心の奥にあるテーマを
「8枚の鏡」という物語構造で、やさしく見つめ直す本。
自分を責めるループから抜けたい人へ。


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新しい選択肢を、具体的な実践とともに届ける
『読むだけで少し楽になる』心のレッスン帳。


📚 どの本も共通しているのは、
答えを押しつけないこと。
無理に変えようとしないこと。

読むことで、
「あ、戻ってきたかも」
そんな感覚を思い出してもらえたら嬉しいです。

よければ、あなたの本棚にも一冊、
今の心に合うものを迎えてもらえたら──。

📚 シリーズ全話はこちら

モノとチャトラの物語全話はこちら:
https://kyoko.work/category/monotochatora/

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「わたし、このままでいいのかな?」
「ちゃんとできない自分を責めちゃう」
そんなモヤモヤも、心の奥にある『あなたの願い』も、大切に聴かせてくださいね。

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あなたのままで、安心して話せる場所、ここにあります。
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