その夜、空には満点の星が広がっていた。
モノとチャトラは縁側に並んで、ぽつりぽつりと話していた。
ソラは先に寝てしまったようで、ふとんの中からときどき寝言のような小さな「にゃ…」が聞こえる。
静かな夜。
風の音と、虫の声だけが響いていた。
「なあ、モノ」
チャトラがぽつりと言った。
「うちは、なんで生まれてきたんやろな……」
モノはびっくりして、チャトラの顔を見た。
その目は、どこか遠くを見ていた。
なんのために、生まれてきたんやろ?
「なんでって……どうしたんや、いきなり」
モノが問い返す。
「なんか最近、ふと思ってもうてな」
チャトラは目を細めて、星を見上げた。
「誰かの役に立たなきゃとか、ちゃんとせなあかんとか、昔からずっと思っててん」
「でも……
ほんまは、そんなんじゃなくて、もっと別の目的があったんちゃうかなって」
モノは黙って聞いていた。
チャトラは昔から、がんばり屋で。
誰かの期待に応えようと、無理してでも走ってきた。
「『なんかせなあかん』って気持ち、どっから来たんやろな」
チャトラは、ぽつりとつぶやいた。
「うちはただ、生きてるだけでええんやろか。
それとも、『何者か』にならなあかんのやろか……?」
魂の目的って、なんやと思う?
「モノは、思ったことある?
『生まれてきた意味』とか、『魂の目的』とか……」
モノはしばらく考えて、ゆっくり口を開いた。
「あるわ。
ときどき『なんでぼくここにおるんやろ』って思うことある」
「でもな、最近は思うんや」
「『答え』は決まってへんのかなって」
チャトラは少し驚いたように、モノの顔を見た。
「答えは……決まってない?」
「うん。
たぶん『生まれてきた理由』は、あとから見えてくるもんなんやと思う。
生きて、感じて、悩んで、迷って……
その全部が、ぼくらの魂を育てる旅なんや」
「だから、『これが正解』って決めるより、
『この今をどう感じてるか』を大事にしたいなって、最近思うのん」
ただ『いる』ことの意味
チャトラはしばらく黙っていた。
そして、ぽつりとこう言った。
「うち、小さい頃からな。
『ちゃんとせな怒られる』って思ってた。
『できない自分』には価値がないって、ずっと思ってた」
「でも今日、モノとこうして星を見てるだけで、なんか……
『ただいる』だけでいいんかもしれんって思った」
モノは、うなずいた。
「そうやで。
チャトラがそこにいるだけで、ぼくは安心する」
「それだけで、もう十分意味あるやんか」
チャトラの目に、ぽろりと小さな涙が浮かんだ。
でも、それは悲しい涙じゃなかった。
モノとチャトラより、あなたへ
「生まれてきた理由」や「魂の目的」って、
ふとしたときに気になって、苦しくなることもあるにゃん。
でも、その問いに『正解』があるわけじゃないのかもしれないんだにゃ。
誰かと比べなくていい。
なにかを成し遂げなくてもいい。
あなたが今、感じてること。
誰かと目を合わせたときのあたたかさ。
ふとした瞬間に心がほどける感覚。
そのすべてが、あなたの『魂』にとって大切な景色なんかもしれんにゃ。
焦らなくていい。
あなたは、ちゃんと生きてる。
そのこと自体が、もう『目的』になってるんかもしれないにゃ。
🧘♀️心のワーク
1.「生まれてきた理由」について、心に浮かぶまま書き出してみよう
ノートやスマホメモに、「わたしが生まれてきた理由ってなんだろう?」という問いを置いて、
答えが出なくてもかまいません。
ふと浮かぶ感情、言葉、記憶を自由に書き出してみてください。
それはきっと、あなたの魂からのささやきかもしれません。
2. 子どもの頃の自分に声をかけてみよう
「こうしなきゃ」「誰かの役に立たなきゃ」と思っていた頃の、幼い自分を思い浮かべてみましょう。
その子に、今のあなたならどんな言葉をかけてあげますか?
やさしく、あたたかく、寄り添うように。
3.「わたしは、いていい」ことを許可するアファメーション
目を閉じて、胸に手をあてながら次の言葉を静かに唱えてみてください。
「わたしは、ただ“いる”だけで価値がある」
「がんばらなくても、わたしはわたしを大切にしていい」
その感覚を、心と体にしみ込ませるように何度でもどうぞ。
✍筆者のことば
「なんのために生まれてきたんだろう?」
そんな問いが心に浮かぶとき、わたしは少し不安になります。
何か大きな使命を果たさなきゃいけない気がして、
「このままの自分じゃだめなんじゃないか」って、焦ってしまうこともありました。
でも、ある日ふと気づいたんです。
もし『理由』があるとしたら、
それは誰かのようになるためじゃなく、
『わたしとして、この世界を感じるため』なんじゃないかと。
うれしい、かなしい、さみしい、たのしい。
日々の小さな感情を大切に味わいながら、
「今日も生きてるなぁ」と感じることが、魂の旅なんだと思えたんです。
答えはまだ見つからなくても大丈夫。
あなたがその問いを抱えて生きていること自体が、
もうすでに『光の道』になっているはず。
チャトラのも見つけました
amazonお買い物リンクチャトラ
📘 Kindle書籍も公開中
心にそっと寄り添うストーリーと、心理学のエッセンスをぎゅっと詰め込んだ 4冊をKindle出版しています。
📘 Kindle書籍も公開中
心にそっと寄り添うストーリーと、
心理学のエッセンスをやさしく織り込んだ 4冊を
Kindleで出版しています。
悩んだとき。
ひとりで抱え込みそうなとき。
まだ「相談」と呼べるほど、言葉になっていないとき。
自分の本音がどこにあるのかわからなくなった心に、
小さく光が灯るように──
あなたが あなたに戻れるように──
そんな願いを込めて書いています。
🌊 第4作目:『水のほうへ ―― 光と闇の法則・澪編』
がんばっているのに、なぜか息が苦しい。
ちゃんと話しているはずなのに、心がすり減っていく──
「強くなること」を選び続けてきた女性・澪が、
もう一度“自分に戻る”までを描いた、静かな再生の物語。
境界線・呼吸・安心感をテーマにした一冊です。
🌙 第3作目:『話してるのに伝わらない夫と、心がすり減る妻』
「どうしてこんなにすれ違うの?」
「話しているだけなのに、なぜ傷つくの?」
夫婦・パートナー間で起こる
見えない心理のズレを言語化し、
境界線の視点からほどいていく一冊。
🪞 第2作目:『光と闇の法則 ―― わたしを映す8つの鏡』
HSP気質、インナーチャイルド、自己肯定感の低さ──
心の奥にあるテーマを
「8枚の鏡」という物語構造で、やさしく見つめ直す本。
自分を責めるループから抜けたい人へ。
🥚 第1作目:『わたしと仲直りする優しいレッスン』
完璧主義、罪悪感、自分責めに疲れてきた方へ。
セルフ・コンパッション(自分への思いやり)という
新しい選択肢を、具体的な実践とともに届ける
『読むだけで少し楽になる』心のレッスン帳。
📚 どの本も共通しているのは、
答えを押しつけないこと。
無理に変えようとしないこと。
読むことで、
「あ、戻ってきたかも」
そんな感覚を思い出してもらえたら嬉しいです。
よければ、あなたの本棚にも一冊、
今の心に合うものを迎えてもらえたら──。
📚 シリーズ全話はこちら
モノとチャトラの物語全話はこちら:
https://kyoko.work/category/monotochatora/
🌙 無料カウンセリング、LINE・メールで受付しています。
HSP気質で、人との距離感に悩んだり、
「ちゃんとしなきゃ」と自分に厳しくしてしまったり。
夫婦のトラブル、恋人同士のトラブル。これって別れた方がいいのかな?
なんてお悩みの方に。🕊LINEで・メールで【無料】のご相談、受けつけています。現在繁忙のため、返信にお時間いただく場合がございます。
「わたし、このままでいいのかな?」
「ちゃんとできない自分を責めちゃう」
そんなモヤモヤも、心の奥にある『あなたの願い』も、大切に聴かせてくださいね。
── ひとりで抱え込まなくて、大丈夫。
あなたのままで、安心して話せる場所、ここにあります。
(守秘義務がありますので、相談内容はどこにも漏れません)
▶️ LINEで「無料相談」と送るだけでOK
LINEのID検索で 「@125bzmlf」 と検索、または以下の画像から登録にお進みください。


▶️LINEの登録に抵抗がある方や、落ち着いて文章で気持ちを整理したい方は、こちらのフォームをご利用ください。
まとまっていない内容でも大丈夫です。
無理に詳しく書く必要はありません。また匿名でのお問い合わせも可能です。ただしこちらから返信するためのメールアドレスはご記入ください。
▶ 文章で相談する(Googleフォーム)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeQf7Zi_kLWYRIc5LEsb7PwFvFctd57cY0NHxJ5h71drLlNkw/viewform
ソラくんイメージのぬいぐるみamazonリンク
amazonお買い物リンクハチワレ猫

コメント