「こうでなきゃ」「ちゃんとしないとな」。
そんな声に追い立てられると、心はだんだん重くなる。
けれど、ふと笑った瞬間に、魂と調和した『ほんとの自分』が顔を出す。
今日は、チャトラがエゴを手放して、ただ笑って生きる力を思い出す物語。
朝のひかりと、ふいの笑い
朝のひかりが差し込む縁側で、チャトラは大あくびをした。
その顔を見て、モノが思わず吹き出した。
「なんやその顔、ぶっさいくやなあ!」
チャトラも笑ってしまった。
「わたし、こんな顔で生きとるんやなあ」
すると、その笑い声に誘われるように
縁側の柱の陰から ソラ君がひょこっと顔を出した。
「……ソラ。見とったんかいな」
ソラ君は何も言わず、
ちょこんと座り、尻尾の先をふにゃりとゆらした。
ただそれだけなのに、
『そのままでいいんだよ』
と伝えてくるような空気が広がった。
ふたりはしばらく、理由もなく笑い続けた。
意味のない笑いほど、魂を軽くするものはない。
「もっとちゃんと」してないと?
笑いが落ち着くと、チャトラはふと真顔になった。
「……でもな、モノ。わたし、ほんとは不安なんやよ。
『ちゃんとせな、嫌われる』って。『もっと頑張らな、認められへん』って」
モノは目を細める。
「それがエゴの声やで。エゴは『足りてない』を見せて、必死に埋めさせようとするんや」
チャトラはしっぽを丸めた。
「エゴがなくなったら、わたしは空っぽになってしまう気がする」
その瞬間、
ソラ君がチャトラの隣にしずしずと歩いてきて、
そっと背中に自分の体温をあずけるように座った。
チャトラは目を丸くする。
「……なんやろ。あったかい」
モノは笑った。
「エゴを全部消すんやなくてな、エゴに『運転席』を渡さんことや。
ほんまは魂がハンドルを持っとる。エゴは助手席でぼやいとけばえ〜やん」
ソラ君がちり、と小さく喉を鳴らした。
まるで「そうそう、それだよ」と肯定しているみたい。
ただ笑うとき、魂が前に出る
チャトラはしばらく考えてから、また笑った。
「助手席かあ。ほんなら、エゴには隣で『あーだこーだ』言っといてもらお」
笑うほどに、不思議と胸のざわめきは小さくなる。
ソラ君は縁側に寝転び、ひっくり返ってお腹を見せた。
チャトラとモノはまた吹き出した。
「ソラ、あんたがいちばんエゴ少ないんちゃう?」
ソラ君は返事の代わりに、
くにゃりと伸びて空気をゆるめた。
魂が、静かに「ここにいるよ」と合図してくる。
「わたし、ほんとはただ笑って生きてたいんや」
モノはこっくりとうなずく。
「それや、それが魂と調和する生き方や。
理由つけんでも笑える瞬間は、エゴが静まった証拠やからな」
ソラ君はふたりの会話を聞いているのかいないのか、
ただ太陽の光に溶けるように静かに呼吸していた。
軽やかに生きる練習
縁側に風が吹き込み、風鈴がちりんと鳴った。
その音に合わせるように、ソラ君の鈴も遠くで小さく響いた。
チャトラはその音を聞きながら、心に小さな誓いを立てた。
「もっと頑張る」よりも「もっと笑う」。
それが、わたしの魂に沿った生き方。
ソラ君はゆっくりまばたきして、
『いいじゃん、その選択』 とでも言うように尻尾を揺らした。
そうしてチャトラは、少し軽くなった足どりで庭へと降りていった。
ソラ君は後ろからそっとついていく。
見守るでも、導くでもなく、
ただ同じ方向へ向かうように。
その姿こそが、いちばん自然なガイドだった。
モノとチャトラより、あなたへ
- エゴは「不足」を見せて不安を煽る。けど魂は「いま」を肯定してくれるにゃん。
- 笑いは魂の呼吸。意味がなくても、ふいに笑ったらその瞬間を大事にして欲しいにゃん。
- 「エゴを消す」より「エゴを助手席に置く」。ハンドルは自分の魂に渡すのがいいにゃん。
筆者のことば
心理学では「エゴ=自我」は、
自己を守るために必要な機能とされますが、行き過ぎると「不足感」「比較」「承認欲求」に支配されます。
これは報酬系ドーパミン回路が過剰に働き、常に「もっと」「まだ足りない」を探す状態です。
一方、魂と調和する瞬間──
例えば「ただ笑っているとき」──は、
副交感神経が優位になり、オキシトシンやセロトニンが分泌されます。脳科学的にも、エゴの過活動が静まり、内的な安心が強まるのです。
「ただ笑って生きる」は、無責任に生きることではなく、エゴの声をやわらかく横に置き、魂のリズムで歩むこと。それが結果的に、自己肯定感や人との調和を自然に育てていきます。
心のワーク
- 笑いの瞬間を記録する:今日ふと笑った出来事を一つメモ。内容より「体の軽さ」に注目する。
- エゴを助手席に置くイメージ:不安や比較の声が出たら「助手席に座らせる」と心でつぶやく。
- 深呼吸と笑顔:1日3回、意識的に口角を上げて深呼吸。神経系をリセットし、魂のリズムを思い出す。
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悩んだとき。
ひとりで抱え込みそうなとき。
まだ「相談」と呼べるほど、言葉になっていないとき。
自分の本音がどこにあるのかわからなくなった心に、
小さく光が灯るように──
あなたが あなたに戻れるように──
そんな願いを込めて書いています。
🌊 第4作目:『水のほうへ ―― 光と闇の法則・澪編』
がんばっているのに、なぜか息が苦しい。
ちゃんと話しているはずなのに、心がすり減っていく──
「強くなること」を選び続けてきた女性・澪が、
もう一度“自分に戻る”までを描いた、静かな再生の物語。
境界線・呼吸・安心感をテーマにした一冊です。
🌙 第3作目:『話してるのに伝わらない夫と、心がすり減る妻』
「どうしてこんなにすれ違うの?」
「話しているだけなのに、なぜ傷つくの?」
夫婦・パートナー間で起こる
見えない心理のズレを言語化し、
境界線の視点からほどいていく一冊。
🪞 第2作目:『光と闇の法則 ―― わたしを映す8つの鏡』
HSP気質、インナーチャイルド、自己肯定感の低さ──
心の奥にあるテーマを
「8枚の鏡」という物語構造で、やさしく見つめ直す本。
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モノとチャトラの物語全話はこちら:
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