ソラ、最後のメッセージを残す─愛と叡智の贈り物|猫物語第86話

モノとチャトラの物語

夜の空気がひんやりとして、月がやわらかく庭を照らしていた。

ソラ君は縁側に座り、遠くの星をじっと見つめていた。
チャトラとモノは、その横にちょこんと並ぶ。

「なぁ……モノ、チャトラ。
ぼく、そろそろ行かなきゃいけないみたいなんだ」

その声はいつもと変わらず穏やかだったけれど、
どこか深い響きを持っていた。

「えっ……どこへ?」
チャトラが思わず声を上げる。

モノも大きな瞳をまんまるにして、
「ソラ、なんで? もうすぐ春が来るのに」
と小さくつぶやいた。

ソラ君は少し微笑んで、ふたりを見つめた。

「この世界での役目を、いったん終えるときが来たんだ。
でもね、これは別れじゃない。
ほんとうは、ずっとつながってるから」


ソラの最後の贈り物

チャトラの瞳に、涙が浮かぶ。

「でも……いなくなったら、わたし、どうしたらいいの?」

ソラ君は、やさしく首を振った。

「強さってね、
『ひとりでがんばること』じゃないんだ。

ほんとの強さは、
『つながりを受け入れること』。

弱さを見せても、
支えてもらってもいいんだよ」

その言葉に、チャトラの胸の奥が
じんわりと温かくなるのを感じた。

ずっと「強い自分」でいなければならないと
思ってきたけれど、
ソラ君は「やさしさの中にも強さはある」と
教えてくれたのだ。

モノもまた、深くうなずいた。

「ぼく……よく不安になる。
誰かに迷惑かけるって思ってまう。

でも、ソラの言葉でちょっと楽になった。
つながりを信じてもいいんやな」


愛と叡智のメッセージ

ソラ君は空を見上げた。
星が瞬き、まるでうなずいているように輝いていた。

「どんなときも忘れないで。

君たちは、愛されている。

悲しい夜も、
不安で眠れない日も。

そのすべてが
『愛へ戻る道』なんだ。

つながりを信じて歩けば、
必ず光が見えるから」

そのメッセージは、
モノとチャトラの胸に深く刻まれた。

それは、別れの悲しみを超えて、
これからを生きるための
道しるべだった。


ソラが残した安心感

しばらく沈黙が流れたあと、
チャトラはぽつりとつぶやいた。

「……ソラ、なんでそんなに落ち着いていられるん?」

ソラ君は、やさしく微笑んだ。

「だって、すべてはつながってるから。

姿が見えなくても、
心はそばにある。

それが分かったら、
どんな別れも
『本当の終わり』じゃないんだよ」

そのとき、モノはふと気づいた。

ソラ君の声が、
もう耳から聞こえているのではなく、
胸の奥から静かに響いていることに。

チャトラも同じように、
そっと手を胸に当てる。

そこには、
さっきまでソラ君が座っていた場所と、
よく似た静けさが残っていた。

モノもチャトラも、目を閉じた。

冷たい夜風のなかでも、
不思議とあたたかなものに
包まれている感覚がした。


モノとチャトラより、あなたへ

ソラ君が伝えてくれたメッセージは、わたしたち人間にも当てはまるものなんだにゃ。
「ほんとうの強さは、つながりを受け入れること」。
ひとりでがんばらなくてもいい、弱さを見せてもいい──その言葉は、疲れた心をそっと溶かしてくれるんだにゃ。
もし今、誰かの手を借りることにためらいがあるなら、ソラ君の言葉を思い出してみて欲しいにゃ。


筆者のことば

🌱ソーシャルサポートってなに?

人はひとりじゃ生きていけないです。
しんどいときにこそ「助けてもらえるつながり」があると、心も体もぐっとラクになる。
これを心理学では ソーシャルサポート(社会的な支え) って言います。

サポートにはいくつか種類があります──

  1. 道具的サポート
     …お金の援助、買い物や送迎、家事を手伝ってもらうみたいに、実際に困りごとを解決してくれる支え。

  2. 情報的サポート
     …アドバイスや知識の提供。「こうすればうまくいくよ」と道を示してくれる支え。

  3. 情緒的サポート
     …気持ちをわかってくれること。「大丈夫やで」「そばにいるよ」って共感や励ましで心をあたためてくれる支え。

  4. 評価的サポート
     …自分のやってることを認めてもらえること。「よく頑張ってるね」「あなたの力になってるよ」と言ってもらえる支え。

いやぁ、どれも書いてあるだけでもうるっときちゃいます。(筆者弱ってるかもしれません。)


ソーシャルサポートがもたらすもの

  • ストレスを和らげて、心と体の健康を守ってくれる

  • 困難に立ち向かう力を強めてくれる

  • 毎日の暮らしを「安心できるつながり」で豊かにしてくれる


つまり、ソラ君が残した「つながりを受け入れていいんだよ」という言葉は、
心理学的に見てもとても大事なことなんです。
支えを受けることは、弱さや依存じゃなくて─ お互いの力を循環させる『愛の形』 だと思いませんか?


心のワーク

  1. 「最近、誰かに助けてもらったこと」を3つ思い出してみましょう。小さなことでも構いません。
  2. その中で「ありがとう」と伝えたい人がいたら、実際にメッセージを送ってみてください。
  3. 最後に、自分自身へも「よく頑張ってるね」と声をかけてあげましょう。

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心にそっと寄り添うストーリーと、心理学のエッセンスをぎゅっと詰め込んだ 4冊をKindle出版しています。

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悩んだとき。
ひとりで抱え込みそうなとき。
まだ「相談」と呼べるほど、言葉になっていないとき。

自分の本音がどこにあるのかわからなくなった心に、
小さく光が灯るように──
あなたが あなたに戻れるように──

そんな願いを込めて書いています。


🌊 第4作目:『水のほうへ ―― 光と闇の法則・澪編』
がんばっているのに、なぜか息が苦しい。
ちゃんと話しているはずなのに、心がすり減っていく──
「強くなること」を選び続けてきた女性・澪が、
もう一度“自分に戻る”までを描いた、静かな再生の物語。
境界線・呼吸・安心感をテーマにした一冊です。


🌙 第3作目:『話してるのに伝わらない夫と、心がすり減る妻』
「どうしてこんなにすれ違うの?」
「話しているだけなのに、なぜ傷つくの?」
夫婦・パートナー間で起こる
見えない心理のズレを言語化し、
境界線の視点からほどいていく一冊。


🪞 第2作目:『光と闇の法則 ―― わたしを映す8つの鏡』
HSP気質、インナーチャイルド、自己肯定感の低さ──
心の奥にあるテーマを
「8枚の鏡」という物語構造で、やさしく見つめ直す本。
自分を責めるループから抜けたい人へ。


🥚 第1作目:『わたしと仲直りする優しいレッスン』
完璧主義、罪悪感、自分責めに疲れてきた方へ。
セルフ・コンパッション(自分への思いやり)という
新しい選択肢を、具体的な実践とともに届ける
『読むだけで少し楽になる』心のレッスン帳。


📚 どの本も共通しているのは、
答えを押しつけないこと。
無理に変えようとしないこと。

読むことで、
「あ、戻ってきたかも」
そんな感覚を思い出してもらえたら嬉しいです。

よければ、あなたの本棚にも一冊、
今の心に合うものを迎えてもらえたら──。

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