ソラ君と声の大きい人(前編)─HSPと環境ストレス|猫物語34

子猫が人に何かを訴えている写真 カウンセリング体験

雨上がりの庭で、ソラ君はじっと空を見上げていた。

チャトラがそっと近づくと、ソラ君は少しだけ目を伏せて、小さな声で言った。

「ぼく、ちょっと苦手なんだ……声の大きい人。」

チャトラは、ふと昔のことを思い出した。小さい頃、近所のおばちゃんの大きな声にびくっとして隠れた自分。なにも悪いことしてないのに、心臓がどきどきして動けなくなったこと。

「……わたしも、わかるよ」

ソラ君はびっくりした顔をした。
「チャトラでも? 明るくて、強そうなのに」

「そんな風に見えるだけで、ほんとは繊細なんやよ。なんかこう、音とか光とか、すごく気になってまう」

ソラ君は少し安心したように、毛づくろいをはじめた。

「昔、怒鳴られたことがあるんだ」

ソラ君の声は震えていた。

「まだちいさい時だったけど、たぶん、ぼく、ずっとその記憶を引きずってる。声が大きいってだけで、身体が固まるの。耳がキュッてなって、空気が冷たくなる」

 

チャトラはそっとソラ君の背中に鼻を寄せた。

「ソラ君、それってたぶん……HSPなんやと思う」

 

「えいち……えすぴー?」

「Highly Sensitive Person。繊細さんって言われる気質やよ。脳が人よりも深く処理する傾向があるんやって。だから、人の感情や、まわりの刺激にもすごく反応しやすい」

ソラ君は目をぱちくりさせた。

「じゃあ、ぼくが悪いんじゃないんだ……?」

「うん、全然悪くない。むしろ、すごく優しくて、共感できる心を持ってるってことやよ」

ソラ君は小さくうなずいた。

「でも、なんでこんなに疲れちゃうんだろう」

「環境ストレスやと思う。においや音、人混み、緊張感……そういうのが積み重なると、HSPさんはどっと疲れちゃうんや」

ソラ君は、ぽつりと言った。

「じゃあ、ぼく、無理しなくてもいいのかな」

「もちろん。ソラ君は、ソラ君のままでいいんやよ」

チャトラの言葉に、ソラ君は初めてほっとしたように目を閉じた。

雨上がりの空に、少しだけ光が差しこんでいた。

モノとチャトラより、あなたへ

「声の大きい人が苦手」「すぐに緊張する」
そんなあなたは、もしかしたらHSPかもしれないにゃ?

それは「弱さ」ではなく、「感受性の豊かさ」なんだにゃ。疲れた時のおすすめの対応方法は

  • 刺激から離れて「ひとり時間」を持つ(自然、静かな空間など)

  • 呼吸法や瞑想で神経系をリセットする

  • 自分の繊細さを否定せず、「個性」として受け入れる

自分の感じ方を否定せず、大切に扱ってあげて欲しいにゃ。


筆者のことば

わたしは幼いころ、大きな声がとても苦手でした。父が急に怒るのが嫌だったのかもしれません。(前触れがないもので。。)

それが怒鳴り声であっても、そうでなくても、身体が勝手にこわばってしまうのです。

今思えば、それは「繊細さ」というギフトの一つでした。

HSPという言葉に出会い、深く理解することで、自分の感じ方を大切にできるようになりました。
そして、自分とは違うHSPの方の言葉も深く受け入れられるようになりました。
特に夫は、わたし以上に、音に敏感なので眠りも浅いようです。
もしも、狩猟民族だったら、夫のような人は長生きするんじゃないかな、と思います。

物音や、違和感に敏感で、人が感じないようなものを感じることができるのですから。
現代は気にすることが多すぎるのかもしれませんね。

この物語が、誰かの「わたしはこのままでいいんだ」と思えるきっかけになればうれしいです。

この動画は、閲覧注意かもしれないです。再生する場合は、ご注意。
歌詞もですし、音も大きいかも。
大声は嫌いな筆者ですが、大きな音で音楽を聴くのは大好きです。

心のワーク

  1. 最近「しんどかった」場面を3つ思い出してみてください。
  2. そこにはどんな刺激(音・匂い・人・空気感など)があったか? 感じたままを書き出してみましょう。
  3. 「そんな自分を責めずに、そのままでいい」と、自分に向かってやさしく声をかけてあげてください。

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心にそっと寄り添うストーリーと、心理学のエッセンスをぎゅっと詰め込んだ 4冊をKindle出版しています。

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悩んだとき。
ひとりで抱え込みそうなとき。
まだ「相談」と呼べるほど、言葉になっていないとき。

自分の本音がどこにあるのかわからなくなった心に、
小さく光が灯るように──
あなたが あなたに戻れるように──

そんな願いを込めて書いています。


🌊 第4作目:『水のほうへ ―― 光と闇の法則・澪編』
がんばっているのに、なぜか息が苦しい。
ちゃんと話しているはずなのに、心がすり減っていく──
「強くなること」を選び続けてきた女性・澪が、
もう一度“自分に戻る”までを描いた、静かな再生の物語。
境界線・呼吸・安心感をテーマにした一冊です。


🌙 第3作目:『話してるのに伝わらない夫と、心がすり減る妻』
「どうしてこんなにすれ違うの?」
「話しているだけなのに、なぜ傷つくの?」
夫婦・パートナー間で起こる
見えない心理のズレを言語化し、
境界線の視点からほどいていく一冊。


🪞 第2作目:『光と闇の法則 ―― わたしを映す8つの鏡』
HSP気質、インナーチャイルド、自己肯定感の低さ──
心の奥にあるテーマを
「8枚の鏡」という物語構造で、やさしく見つめ直す本。
自分を責めるループから抜けたい人へ。


🥚 第1作目:『わたしと仲直りする優しいレッスン』
完璧主義、罪悪感、自分責めに疲れてきた方へ。
セルフ・コンパッション(自分への思いやり)という
新しい選択肢を、具体的な実践とともに届ける
『読むだけで少し楽になる』心のレッスン帳。


📚 どの本も共通しているのは、
答えを押しつけないこと。
無理に変えようとしないこと。

読むことで、
「あ、戻ってきたかも」
そんな感覚を思い出してもらえたら嬉しいです。

よければ、あなたの本棚にも一冊、
今の心に合うものを迎えてもらえたら──。

📚 シリーズ全話はこちら

モノとチャトラの物語全話はこちら:
https://kyoko.work/category/monotochatora/

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HSP気質で、人との距離感に悩んだり、
「ちゃんとしなきゃ」と自分に厳しくしてしまったり。
夫婦のトラブル、恋人同士のトラブル。これって別れた方がいいのかな?
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「わたし、このままでいいのかな?」
「ちゃんとできない自分を責めちゃう」
そんなモヤモヤも、心の奥にある『あなたの願い』も、大切に聴かせてくださいね。

── ひとりで抱え込まなくて、大丈夫。
あなたのままで、安心して話せる場所、ここにあります。
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