「わたしなんか、たいしたことないし…」
そんなふうに、自分をちっちゃく見積もってしまう夜ってある。
でもね、モノとチャトラは知ってる。
たとえあなたが「わたしなんて…」と思っていても、
あなたの中には、あたたかい光がちゃんとあることを。
※モノは、ぽってりハチワレ猫、チャトラはツンデレのモノの双子のお姉ちゃんです。
チャトラ、宇宙出身を名乗る(どうした)
「……わたし、思うんやけど」
チャトラが、ふいに真面目な顔をした。
「わたし、もしかしたら前世は……宇宙猫やったかも、、」
モノはぶにっと笑いながら、ゴロンと寝返りをうつ。
「おぉ、なんか急にスケールでかい話きたな」
チャトラはキラキラした目で続けた。
「しかもな、わたし…ペテルギウス星あたりから来た気がするんやて!」
「……あー、ベテルギウスな」
「……ぺ?……べ?……なんかややこしいなぁ!
わたしのイメージ的には
ペテルのほうがしっくりくるんやけどなー」
「じゃあもう、
ペテル星から来たチャトラ
ってことでええやん」
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「さすが、モノ、わかってるぅ」
そして突然、ぽつり。
「でもさ…そうやって
宇宙から来た
とか言ってないと、
わたし、なんか
特別じゃない気がして……
ちょっと不安になる時あるわ」
モノは、ふわっと目を細めた。
「チャトラは、
おにぎりひとつでご機嫌なおるツンデレ猫
って時点で、めっちゃ特別やと思うで」
チャトラは照れくさそうに、しっぽをくるっと巻いた。
「……モノ、うちのこと、めっちゃ好きやんね」
「うん、だいぶ好きやよ〜」
モノとチャトラより、あなたへ
「わたしは特別じゃない」って思うとき、
それは『誰かと比べてる』ってことかもしれないにゃ。
でも、たとえあなたが「わたしなんて…」と思っていても、
あなたにしかない優しさや、ぬくもりがあるのにゃ。
それだけで、もう十分すぎるくらい 特別 なんだにゃ。
チャトラみたいに、ちょっと見栄を張ったっていい。
『ペテル星出身』って名乗ってもいいにゃん。
その奥にある「わたしを見てほしい」って気持ち、だいじにしてほしいにゃ。
Kindle書籍のご紹介
モノやチャトラたちの物語を楽しんでくださっているあなたへ。
実は、Kindle書籍には猫たちは登場しませんが……心にやさしく寄り添うストーリーと、心理学のエッセンスをぎゅっと詰めこんだ2冊になっています。
悩んだとき、ひとりで抱えこみそうなとき、自分の本音を見つけたいとき。
そんな心に、そっと光を灯せるような本を目指して書きました。
- 🪞第2作目:『光と暗の法則 ―― わたしを映す8つの鏡』
HSP気質・インナーチャイルド・自己肯定感の低さなど、心の奥にあるテーマを“8枚の鏡”として物語と心理学でやさしく紐解いていく一冊。 - 🥚前作:『わたしと仲直りする優しいレッスン』
完璧主義や罪悪感、自分責めに悩んできた方へ。セルフ・コンパッション(自分への思いやり)という新しい選択肢を、具体的な実践とともにお届けしています。
どちらも、読むだけで「ちょっと楽になる」心のレッスン帳。よければ、あなたの本棚にも一冊、加えてもらえたら嬉しいです
双子の猫物語 モノとチャトラの物語
全話まとめはこちら → モノとチャトラの物語一覧
筆者のちょっと切ない自己肯定感の話
実は私も、ふとしたときに「わたしなんて…」って思ってしまう瞬間がある。
たとえば、SNSで誰かが輝いて見えるときや、仕事で成果を出しているのを見たとき。
「私には、そんな力も魅力もないんじゃないか」そう思って、自分を小さく感じてしまうこともある。
でも、ある日モノとチャトラの会話を書いていて、ふと思ったんです。
——わたしが感じてる ちいささ は、誰かと比べて生まれたものかもしれない。
——でも、わたしの中にも、わたしだけのやさしさや光があるって、信じてみてもいいんじゃないか。
完璧じゃなくても、実績がなくても、キラキラしてなくても。
誰かの痛みに気づいたり、そっと寄り添ったりできる心があるなら。
それだけで、もう十分「特別」だと思いたいなって。
自分を無理に大きく見せなくていい。
「ペテル星から来た猫」でも「モノからおにぎりもらう猫」でもいい。
ただ、そこにいてくれるだけで、ちゃんと愛されてる存在なんやって思ってもらえたら嬉しいな。
「自己肯定感」と比較の罠
心理学では、自己肯定感は「ありのままの自分を受け入れる感覚」と定義されます。(Rosenberg, 1965)。
でも、今のこのSNS時代、他者との比較を通じて「自己評価」が揺れ動く現象が増えています。
これは社会心理学における「社会的比較理論(Social Comparison Theory/Festinger, 1954)」で説明できます。
とくに上方比較(=自分より優れて見える人を見ること)は、モチベーションになることもあれば、往々にして自信を下げる要因にもなります。キラキラしたインスタの投稿や、活躍している人を見て、モチベーションになる人っているのでしょうかね。少なくとも、わたしの周りには、比較をして凹んでいる人の方が多いと思います。
特にHSP(Highly Sensitive Person)や内向的な人は、感受性が高いためこの影響を強く受けやすいとされ、自分を「ちいさく」感じる瞬間が多くなる傾向があります。
そんなときこそ、「比べること」よりも、「自分の内なる価値」に目を向けることが大切だと、多くの研究や実践が示しています。内なる自分の存在にタッチするには、内観や瞑想もいいでしょうね。
じゃあ、どうすればいい?──自己肯定感を育てるヒント
まず、大前提として知っておきたいのは、
「自己肯定感は“高める”ものではなく、“育てていくもの”」だということ。
そして、その土台になるのは、
「他人との比較」ではなく、「自分自身との対話」です。
以下は、実際の心理学やカウンセリングの現場でもよく用いられる、やさしい実践のヒントたちの紹介です。
- 1.感情をジャッジせずに感じる
落ちこんだり、嫉妬したり、自己嫌悪したり…。そんな自分にダメ出しをせず、「そう感じてるんだね」とそっと認めてあげるだけで、心は静かに整っていきます(マインドフルネス瞑想の基本姿勢)。 - 2.「自分だけの小さな達成感」を大切にする
誰にも見られていない小さな行動。朝ちゃんと起きられた、子どもに笑顔を向けられた、ブログを書けた。
そんな日々の一歩一歩が、「わたしって、ちゃんとやってるやん」って実感につながっていきます。 - 3.「比較」を意識的にやめてみる
SNSのタイムラインを少しお休みしたり、「この人の投稿を見たあと、自分がどんな気持ちになるか」に意識を向けてみる。
比較が癖になっていることにまず気づくだけでも、大きな第一歩です。 - 4.「わたしだけの価値」に目を向ける
たとえば、「誰かの話を聞くのが得意」「涙もろい」「空気を読むのがうまい」
そんな“見えにくいけど確かな価値”こそ、自己肯定感の根っこになります。 - 5.「自分にやさしい言葉」をプレゼントする
もし大切な友達が今の自分と同じ状況だったら、どんな言葉をかけてあげるだろう?
その言葉を、自分自身にも向けてあげてください。「よくがんばってるね」「あなたは大丈夫」──それだけで、少しあったかい気持ちになります。
自己肯定感は「他人と比べて自分の正しさを確認するもの」ではなく、「自分の中の“たしかな何か”とつながること」なんだと思います。
心の奥で、小さな自分が「ここにいていい」って安心できるように。
自分とのやさしい関係性を、これからも一緒に育てていけたらいいですね。
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心のワーク|「わたしなんて…」と思ったときに
このワークでは、自己肯定感が下がってしまったとき、心の中にある本音とやさしくつながってみます。
1.最近、「わたしなんて…」と思った出来事は?
(例:SNSを見て落ち込んだ、誰かの活躍を見て自信をなくした など)
2.そのとき、心の中でなんて言ってた?
- □ わたしにはできない
- □ あの人みたいになれない
- □ 私には価値がない気がした
- □ 目立ちたくない、でも見てほしい
- □ その他:_________
3.その奥にあったほんとの願いは?
(例:「自分を信じたい」「見てほしい」「わたしにもできると思いたい」など)
ちょっとした息抜きに・・・
モノにそっくりなぬいぐるみを見つけました。

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