自己肯定感が低い人にも「大丈夫」が効く|猫物語6

モノとチャトラの物語

「モノって、なんであんな“だいじょうぶ”て言うの上手なんやろなぁ……」

チャトラが、まくらに顔うずめながらぼそっと言った。

今日、モノは道ばたで泣いてたちっちゃい子に、しゃがんで「だいじょうぶやでー」って言ってた。

それだけやのに、その子、泣き止んで、笑ったんや。

「なんで?うちが言うと、余計泣かれるんやけど??」

チャトラはぷくっと頬をふくらませた。

モノは、毛づくろいしながらゆっくり答えた。

「うーん……“だいじょうぶ”って、魔法の言葉やと思うんやけどな。でもな、自分自身が ほんとに だいじょうぶ って思ってへんと、届かへんのや」

「……え、どういう意味?」

 

「誰かに言う前に、自分のことを だいじょうぶ って思ってるかどうかやと思う。
自分の失敗も、弱さも、“それでもだいじょうぶ”って思えたら、その言葉って、強くなるんや」

チャトラは、まくらから顔を出してモノを見た。

「モノってさ、よく自分の失敗話とかしてるもんね。
おやつの場所忘れた話とか、間違えて洗濯機に入った話とか」

「うん、あれ全部ほんとの話やしな」

 

「……あんた、けっこうポンコツやなー」

「そうやよ〜。
でもな、ポンコツな自分も“ま、いっか”って思えるのが、“だいじょうぶ”のコツやよ

チャトラはしばらく黙ってたけど、ちょっとだけ微笑んだ。

「……わたしも、今日から“ちょいポンコツ”の自分、許したろかなー」

モノは、満面の笑みでこくんとうなずいた。


筆者のエピソード:「だいじょうぶ」が言えなかったあの頃のわたしへ

私も昔、「だいじょうぶ」って言葉がうまく言えなかった時期がありました。

子育ても仕事も家事も、全部ちゃんとやらなきゃって思ってた頃。
ある日、子どもたちが寝静まったあと、キッチンの床にへたりこんで泣いたんです。

「もうムリ…」って心の中でつぶやきながら、それでも誰にも頼れなくて、「だいじょうぶ」って無理に笑ってた。
でももちろんその言葉には力はなく、子どもを安心させるのも無理だった。不安なまま生きていて、日々ピリピリしてた。

生活苦だった頃のことを思い出しては、今は経済的に安定しているのに、不安になってピリピリして、
「いったい、いくら貯金があれば安心できるんやろ?」と怯える日々。

そんなとき、ふとSNSで見かけた投稿に目が止まりました。これは男性の投稿だったし思い出しながら書いているので投稿内容が違うかもしれないけれど、

「一度、お試しで“ホームレス生活”してみたんです。仕事の休みに、スマホは持たないで、公園で3日過ごした。

結果、思ったより全然平気だったんですよね。先輩ホームレスさんは優しいし、いろんな知恵を教えてくれたし食べ物も分けてくれました。
“なんもなくても意外と生きられるかも”って。そう思えたら、なんかすごく楽になりました。」

それを読んで、ハッとしたんです。

安心って、何かを“持っていること”じゃなくて、“わたしはきっと大丈夫”って信じられる感覚かもしれないって。

それから少しずつ、自分に向けて「だいじょうぶだよ」って言えるようになりました。

完璧じゃない自分、ミスして落ち込む自分、それでも「ま、いっか」と笑えるようになったら、少しずつ心が軽くなったんです。

このモノとチャトラの物語は、そんな経験をふまえて書いています。
「だいじょうぶ」って、誰かに届ける前に、自分自身に響かせる言葉なんだと思っています。


モノとチャトラより、あなたへ

「だいじょうぶ」って、誰かに言う前に、まずは自分自身に言ってあげられてるか?が大切なのかもしれないにゃ。

できない自分、失敗した自分、つい怒ってしまった自分も、
“それでもわたし、だいじょうぶにゃ”って、そっと声かけてあげてな。

あなたの中の“だいじょうぶ力”、ゆっくり育てていこにゃ◎

心のワーク|「だいじょうぶ」って言葉を自分に届ける練習

このワークでは、モノとチャトラと一緒に「だいじょうぶ」を自分に届けるやさしい時間を過ごします。

1.最近、「ほんとは無理してたな」と思う出来事は?

(例:疲れてるのに笑顔でがんばった、人に頼れず全部自分でやった など)

□_______________________

2.そのときの自分に、どんな「だいじょうぶ」を届けたい?

  • □ がんばってたね
  • □ 十分やってるよ
  • □ ポンコツでも愛しいよ
  • □ そんな自分も好きになりたい
  • □ その他:_________

3.「だいじょうぶ」って、どんなふうに響かせたい?

(例:「ま、いっか」って笑いながら、「泣いてもええよ」とつぶやくように)

□_______________________

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心にそっと寄り添うストーリーと、心理学のエッセンスをぎゅっと詰め込んだ 4冊をKindle出版しています。

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悩んだとき。
ひとりで抱え込みそうなとき。
まだ「相談」と呼べるほど、言葉になっていないとき。

自分の本音がどこにあるのかわからなくなった心に、
小さく光が灯るように──
あなたが あなたに戻れるように──

そんな願いを込めて書いています。


🌊 第4作目:『水のほうへ ―― 光と闇の法則・澪編』
がんばっているのに、なぜか息が苦しい。
ちゃんと話しているはずなのに、心がすり減っていく──
「強くなること」を選び続けてきた女性・澪が、
もう一度“自分に戻る”までを描いた、静かな再生の物語。
境界線・呼吸・安心感をテーマにした一冊です。


🌙 第3作目:『話してるのに伝わらない夫と、心がすり減る妻』
「どうしてこんなにすれ違うの?」
「話しているだけなのに、なぜ傷つくの?」
夫婦・パートナー間で起こる
見えない心理のズレを言語化し、
境界線の視点からほどいていく一冊。


🪞 第2作目:『光と闇の法則 ―― わたしを映す8つの鏡』
HSP気質、インナーチャイルド、自己肯定感の低さ──
心の奥にあるテーマを
「8枚の鏡」という物語構造で、やさしく見つめ直す本。
自分を責めるループから抜けたい人へ。


🥚 第1作目:『わたしと仲直りする優しいレッスン』
完璧主義、罪悪感、自分責めに疲れてきた方へ。
セルフ・コンパッション(自分への思いやり)という
新しい選択肢を、具体的な実践とともに届ける
『読むだけで少し楽になる』心のレッスン帳。


📚 どの本も共通しているのは、
答えを押しつけないこと。
無理に変えようとしないこと。

読むことで、
「あ、戻ってきたかも」
そんな感覚を思い出してもらえたら嬉しいです。

よければ、あなたの本棚にも一冊、
今の心に合うものを迎えてもらえたら──。

📚 シリーズ全話はこちら

モノとチャトラの物語全話はこちら:
https://kyoko.work/category/monotochatora/

🌙 無料カウンセリング、LINE・メールで受付しています。

HSP気質で、人との距離感に悩んだり、
「ちゃんとしなきゃ」と自分に厳しくしてしまったり。
夫婦のトラブル、恋人同士のトラブル。これって別れた方がいいのかな?
なんてお悩みの方に。🕊LINEで・メールで【無料】のご相談、受けつけています。現在繁忙のため、返信にお時間いただく場合がございます。

「わたし、このままでいいのかな?」
「ちゃんとできない自分を責めちゃう」
そんなモヤモヤも、心の奥にある『あなたの願い』も、大切に聴かせてくださいね。

── ひとりで抱え込まなくて、大丈夫。
あなたのままで、安心して話せる場所、ここにあります。
(守秘義務がありますので、相談内容はどこにも漏れません)

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